椿ひとみさん

お客さんを増やすために、いろいろなことを試しました

講座で出会った人物とは……講師の私ですね(笑)

ハイ、そうです。あの講座はとても勉強になって……。って、この話を始めると脱線しちゃいますね(笑)

たしか、講座の休憩時間に「月に一度、友達とレンタルカフェをやっている」とおっしゃってましたよね

その頃の私の夢は、遠い将来に自分でカフェを出すことだったんです。
といっても、お客さんは知り合いや常連さんだけ、みたいなゆるいお店。「お客さんが来ないときはお店の奥に引きこもってWebの仕事をやるんだ」なんて、夢見てました。

椿さんのお話が印象的だったので、その後、取引先の社長から「カフェとWebに興味がある人を探している」と相談されたとき、すぐに「あの子!」と思い出しました。

まさか数ヶ月前に受講した講座の先生から連絡をいただくとは思っていなかったのでビックリしました。しかも転職のお誘いで(笑)

そのとき勤めていた会社にはとても良くしていただいていたのと、もっとWebを勉強したかったので、転職についてはものすごく迷ったのを覚えています。
でも、「こんなチャンスは二度と無い」と思って決断しました。

転職後は順風満帆?

いやあ、大変でした。お客さんを増やすために、いろいろなことを試しました。

それまでのCOUZT(コーツト)は、シェフの本格的なお料理が食べられる、カフェというよりレストランに近い存在だったんです。だから売上げの中心は”お食事”でした。
でも、カフェなのにカフェ目的のお客さんが少ないのは残念だと思ったので、営業時間を早めたりドリンクの価格を調整しました。もちろん、良い茶葉や豆は使用したままです。

あと、COUZTの特徴であるドリンクの豊富さが伝わっていない気がしたので、ランチメニューのセットドリンクを変更しました。
それまでは、セットドリンクはこちらで決めた数種類から選んでもらうシステムだったんですが、お客さんが好きなドリンクを選べるようにしました。ランチと一緒にオーダーしたドリンク代から一定金額を引くシステムに変更したんです。
こうすることで、お客さんがメニュー表のすみずみまで目を通してくれるようになりました。

「カフェ」って、イメージがふわふわしたものだと思うんです。カフェに足を運んでくれる人たちは、映画とか本の影響なのか、目に見えない“何か”を期待している気がします。なので、それぞれのお客さまが期待している“カフェ像”に応えられるサービスや雰囲気づくりを重要視しました。

でも、努力してみたものの最初の1年は結果が出なくて本当につらかったです。営業時間の11:30〜23:00まで、ずっとひとりでポツンとしている日もたくさんありました。
お客さんが少しずつ増えてきたのは2年目からです。まるで仲間ができたように思えて、ようやく不安から解放されて前向きになれました。

お客さんを「仲間」と表現するのは、おもしろいですね。

そうですね(笑)
でも私には「誰より先にお客さんが仲間になってくれた」という意識があります。
いつも仲よくしてくれて助けてくれて……COUZTを応援してくれる仲間です。引きこもりになることが目標だったのに、全く引きこもらずに楽しく営業ができるようになりました。

インタビュー/編集 千貫りこ

Photography by Madoka Shibazaki

Profile

椿 ひとみ(つばき ひとみ)
「COUZT CAFE」オーナー

埼玉県松伏町出身。
大学卒業後にWeb制作会社に就職したが、2011年にCOUZT CAFEに転職(当時は別会社によって経営されていた)。
2014年に個人事業に移行し、COUZT CAFEのオーナーとなる。

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